エレカシ・宮本ソロ_アルバム

「ライフ」が沁みる

今日は久しぶりにアルバム「ライフ」を聴きました。

前作「good morning」は全編打ち込みのハードな作りだったのが、
その反動?というくらい「ライフ」には落ち着いた曲が多い。

ゆったりしたテンポで美しいメロディを前面に出した“普通の日々”や“マボロシ”。
プロデューサー小林氏のピアノも聴きどころ。
1曲目の“部屋”は、宮本さんにしか歌えないんじゃないか、
というぐらいの音の動きと音域。

町はずれ小さなこの部屋で
僕は確かに生きてる
エレファントカシマシ “部屋”

という詞もとてもいい。

“暑中見舞い-憂鬱な午後-”は、攻撃的なバンドサウンドで、
サビの

幸せと言えば言える俺たちの憂鬱を
エレファントカシマシ “暑中見舞い-憂鬱な午後-”

が印象的です。
ライブだとすごく盛り上がる1曲。
これはPVが面白い。異色作かな? ちょっとエグいかもしれないけど……
宮本さんがずっとベンチで寝ています。

“普通の日々”のPVもいい。
オーソドックスな作りというか……
≪幕が上がる≫という詞があるせいか、ホールで撮影されていて、
舞台の板、赤いシートの客席……曲に合ってていい雰囲気です。

例えば“面影”の、

悲しみもなぜか感じなくて
エレファントカシマシ “面影”

とか、

負け犬にさえもなれない 今の俺
(同上)

とか、
鈍痛のような絶望感が切なく響いてくる曲も「ライフ」にはあったりします。

アルバム全体に漂う混沌とした憂い。
おそらくはそういうのもマグマみたいにひとつのエネルギーとなって、
やがて「DEAD OR ALIVE」というミニアルバムの誕生につながったのだと思います。

「ライフ」のときのツアー、DVDで出ています。

まだまだ寒い1月下旬の、エンジンのかかりきらない月曜日。
まったりとしてなんとなくテンションが上がらない日に、
「ライフ」の曲は1曲1曲、とても沁みたのでした。

「町を見下ろす丘」全曲解説のページここにいろいろ書くにあたり、昔の雑誌を広げたり、歌詞カード見たり、 記憶を総動員したりしながらやってるわけですが、 ネット検索もする...

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